Sunday, December 12, 2010

GOLD (story 09)



早乙女悠里(天海祐希)は、オリンピックでゴールドメダルを獲得するという夢を、次男の廉(矢野聖人)に託す。「私には、もうあなたしかいない」という悠里の言葉を受け止めた廉は、父・辰也(寺島進)のアパートを出て早乙女家に戻った。廉は、兄の洸(松坂桃李)の代わりに、競泳の自由形に転向するつもりでいた。コーチの蓮見丈治(反町隆史)は驚きを隠せなかったが、廉がずば抜けた身体能力を持っていること、陸上選手時代からずっと水泳トレーニングを続けていたことを考慮し、本気で廉のトレーニングに取り組むことを決意する。
一方、廉が心臓の病を抱えていることを知る新倉リカ(長澤まさみ)は、悠里にそれを打ち明けるべきかどうか悩む。リカは、辰也に相談を持ちかけた。しかし辰也は、廉から口止めされていることもあって、自分の口からは言えないという。優柔不断な辰也の態度に業を煮やしたリカは、自分から悠里に話す、と辰也に告げる。

Sunday, December 5, 2010

GOLD (story 08)


早乙女悠里(天海祐希)は、秘書の新倉リカ(長澤まさみ)をともなって絵画展会場を訪れる。それは、悠里の母・笠原真理恵(倍賞美津子)の個展だった。真理恵は、惣一(夏八木勲)と離婚後、パリに渡り、画家として活動していた。惣一と真理恵は、子育てに関する考え方が違っていた、と悠里はリカに話した。真理恵は、他人との競争はマイナスになるという考えの持ち主だった。実は悠里もその影響を強く受けており、修一(水上剣星)に対して厳しすぎる惣一に反発していたのだという。



一方、晶(武井咲)は、宇津木洋介(綾野剛)が何も言わずに姿を消してしまったことに大きなショックを受けていた。宇津木は、すでにマンションを引っ越し、携帯電話にも出なかった。YSコーポレーションの社長室にやってきた晶は、悠里が宇津木に金を渡したことを察し、非難した。蓮見丈治(反町隆史)は、そんな晶に、悠里を恨むのは筋違いだ、と言い放つ。宇津木の方が、晶とは別れない、金は受け取らないと言えばそれ以上はどうにもならない話だ、と丈治は言うのだ。続けて丈治は、宇津木は最初からそのつもりだった、と晶に告げた。晶は、涙をこらえながら、絶対に信じない、と言い残して社長室を飛び出す。